日本画家定家亜由子氏との
コラボレーション商品

Collaboration

定家亜由子画 扇子「芳春の薫―はるー」
税込み9,504円(本体8,800円)
7寸18間焼竹 
男女共用のサイズ
特製紙筒ケース入り

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千年前から存在するアイテム「扇子」

絵画としての扇面画の作品は数多く存在しますが、実用的な扇においては、専門の絵付け職人による絵が現在でも主流です。弊社の三代目が考案をした飾り扇には室内の装飾として美術性を高めた絵が描かれるようになりました。しかし夏扇のデザインは清涼感を求められる為、定番のモチーフである秋草やトンボなどの絵を描いた扇が多くなります。また近年は古典にとらわれずポップな柄の扇子が好まれるようにもなってきています。

もっと今の時代にも存在を輝かせたいという思いがあり、和紙と竹を使ったそのままの製造方法で、扇面に思いを込めて、新しいパッケージで「扇子」の存在を演出しています。 定家さんの作品から感じられるのは色彩の美しさや優しさ、そしてその美しい花の作品からポジティブな生命力が感じられます。この扇子を扇いで涼を得て、この扇子持った所作で自分を美しく魅せ、この扇子の絵を見て自分や周りにいる人たちも明るい気持ちになれる、そんなアイテムを男女問わずいつも持ち歩いて貰いたいと思っています。

定家 亜由子

Sadaie Ayuko

千年前から存在する「扇子」と「日本画」との出会いをもう一度

指先で丁寧に胡粉をこねる時間。膠を火にかけてふやかす時間。日本画の画材で描くことは、現代に進化したチューブ絵具などと違い、とても手間暇かかります。しかし、そのゆったりした時間の中に、いのちや自然の色やかたちの豊かさにしみじみ感じ入り、目の前の世界がもっと優しいことに気付くことができる、そんな余白のような美しさがある気がします。

扇子もまた、千年も前から続く伝統と格式のあるお道具、日本画と同様、先人が受け継いできた長い歴史があることをこの度の身に余るご縁にて知りました。日本の扇子も日本の絵画も自然の声に耳を澄まし、職人さんの力を借りて初めて完成するものです。宮脇賣扇庵さまの伝統を支えるお仕事と、職人の皆さまの手仕事に心からリスペクトいたします。

扇子は絵画と違い、お床の間に飾るばかりではなく、持ち歩くことのできる芸術です。そのことを意識して、パッケージもとびきりかわいく作っていただきました!リスペクトや感謝を込めて、春のいのちの柔らかな優しさを、花と蝶の絵に込めました。手仕事によって丁寧に仕立てていただいた扇子を、例えば、春のピクニックのおともに。花の色がいつもよりももっと美しく感じたり、かわいらしい蝶々の声を聞いた気がしたら、扇子を広げて、自分だけの小さな風をつくってみてください。

扇子とともにある人がいつも優しい気持ちでありますように。優しい風と共に心豊かで素敵なできごとがいっぱい舞い込みますように。そんな願いを込めて。春の扇子が完成しました。

花ひかる(部分)

2017 年

鳥の巣 ―松宵の明け―

2011 年

高野山大本山寶壽院襖絵八面「十九花のうた図」

2018 年

白蓮歌(部分)

2015 年

清流のうた(部分)

2016 年

1982年生まれ、滋賀県の自然豊かな土地に育つ。京都市立芸術大学大学院美術研究科修了。
同大学で二年間非常勤講師を務めた後、本格的に日本画の創作活動の道に進む。数々の展覧会で作品を発表。高野山開創1200年となる2015年に高野山真言宗準別格本山惠光院に襖絵七面を奉納。2018年高野山大本山寶壽院襖絵八面奉納。写生を重んじて草花や虫などを描く。

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